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東日本大震災こころの灯火プロジェクトが始動しました。
東北応援ネットワークWEST JAPAN 東北各地で、こころの灯火を消さないため、あなたの応援を まず、私たちがこのアクションの実施を決意するに至ったエピソードを紹介します。 「老人と灯火」 金田 諦應(通大寺住職、カフェ・デ・モンク主宰/宮城県) 2011年2月。その家には喜びが溢れていた。 娘が出産の為に帰省。女の子が誕生したのだ。初孫の誕生に老夫婦は喜び、未来への希望に満ちあふれていた。 そして3月11日。大地震の後に襲った大津波は老人の妻と娘そして初孫を奪う。たった一人残された老人は仮設住宅の四畳半で暮らす。遅い起床。独りぼっちの食事。そして半日はゴルフの打ちっ放しへ通う。弾道の定まらないゴルフボール。それでも老人はひたすら打ち続けた。 夏。初盆がやって来た。 老人は三つの灯火を海へ流す。灯火は風と波にもまれ、それぞれの方向へと流れてゆく。しかし少しずつその距離は縮まり、やがて三つの灯火は寄り添うように一つとなり波の彼方へ消えていく。三つの命の灯火は大きな命の中に帰っていったのだ。 老人は確信した。あちらの世界でも三人一緒に暮らしている事を。そして少しだけ微笑みが戻って来た。 三回目の夏がやって来る。 沢山の命と想いが込められた灯火が流される。 そしてそれは「あちら」と「こちら」の世界が一つになるとき・・。 本プロジェクトの目的とあらまし 東北各地では古くより灯籠流しが行われてきました。青森県のねぶた祭りもその一つのバリエーションです。 その灯籠流しが、仏教の宗教行事という枠を超えて、東日本大震災以降、重要な意味を持ち始めています。 未曽有の震災で家族や生活の場を失われた多くの皆様が、自ら立ち上がる力を得る機会、いわばグリーフケア※やこころのケアとして大切なものとなってきました。 ※グリーフケア:親しい人を亡くした人がその悲嘆を乗り越えようとする心の努力をグリーフワークといいます。死別に伴う苦痛や環境変化などを受け入れようとすることです。またそれを支援することをグリーフケアといいます。 しかし、傷ついた沿岸部のまちでは、この行事の存続がきびしくなっています。 そこで、私たちは東北の各地で悲しみを胸にする皆様のグリーフケア・アクションを立ち上げました。灯籠への一筆、送り火への参加は、震災で多くを失い、傷つき、悲しみを胸にしながら、今立ち直ろうとする方々の心のケアとして大切な機会となります。 本アクションを通じてこの機会を多くの人たちに広げていきます。 今年の夏は、あなたのこころを東北の川と海に灯しませんか? 背景・経緯 東北6県では古くから灯籠流しがさかんで、本団体が継続的な調査を行ったところ、約50の行事が確認されました。その中には、震災の被災地となった沿岸部のまちも少なくありません。 たとえば7月末に開催される石巻川開き祭り燈籠流しは、東日本大震災以降、全国の奉仕団体からの寄付により、亡くなられた方々の追悼の意味をこめて実施されてきています。家族や知人を亡くされた方々のグリーフケアの意味も大きく、その存続が強く求められています。 東北地方におけるこころのケア活動や児童養育団体の支援に関わってきた東北応援ネットワークWEST JAPAN(京都市)は、今年の灯籠流しを、東北各地で多くの人が参加できる追悼とグリーフケアの催しとして実現させるために支援アクションを展開することとしました。 <東北地方で灯籠流しが行われている地域の例> ※は被災が著しい市町村 青森県 八戸市、平川市、外ヶ浜町、鰺ヶ沢町、深浦町、横浜町、東北町、おいらせ町、風間浦村、階上町 岩手県 大船渡市※、久慈市、陸前高田市※、釜石市※、大槌町※、山田町※、田野畑村、洋野町 宮城県 仙台市※、石巻市※、気仙沼市※、多賀城市※、東松島市※、亘理町※、松島町※ 福島県 相馬市※、南相馬市※、いわき市※ ただし中間調査結果・調査は継続中 アクションのめざすこと より多くの方々が、犠牲となられた家族や知人の追悼の意味を込めながら、ご自身のグリーフワークを行える機会となるよう、灯籠流しの開催に困難を伴う地域の主催団体に、灯籠を提供します。 また、水に還る灯籠や回収が容易な灯籠とすることによって、東北の河川と海の水質を保全します。 アクションの概要 〇一口1,000円(灯籠1個+各被災地での住民参加アクション支援金+事務局経費)で寄付をお願いいたします。目標は5,000個です。 →寄付先はこちら http://makeawish311.thebase.in/ 銀行振り込みの場合 京都銀行 西桂支店(159) 普通 3633654 トウホクオウエンネットワークウエストジャパン 〇灯籠は、沿岸部の灯籠流し(東北6県で約50)の主催団体のうち、被災によって開催に困難が伴う団体(約10か所)へお届けし、住民の皆様へ想いを一筆お書きいただきます。提供先は今後審査会を発足し、厳正なる審査で決定します。 〇本団体からは、灯籠流し当日にボランティアを派遣し、開催を支援します(一部地域)。 灯籠流しの模様は8月以降、専用サイトで皆様にご覧いただきます。 特に重視すること=住民の参加 本団体は被災地の地域団体へ灯籠を提供するとともに、いっそうの住民参加を促すことをボランティア派遣などによって支援します。このアクションはきわめて重要で、今なおこころが癒されない方のグリーフケアとなります。また、仮設住宅集会所のサロン参加者へ一筆お書きいただくアクションも行います。 灯篭流し当日は例年であれば、かなりの暑さも予想され、高齢者をはじめさまざまな理由で会場にお越しいただけない方々も多いと思われます。海へ流される灯篭を見届けるまでにこころが回復していない方々への配慮も重要です。そういった方々も灯籠に想いを書いていただけるよう、地域団体と連携したアクションを広めます。 実施体制 主催:東北応援ネットワークWEST JAPAN(京都市) 監修:金田 諦應(通大寺住職、カフェ・デ・モンク主宰/宮城県) 協力(他にも順次協力依頼中) カフェ・デ・モンク、カリタス石巻ベース、NPO法人和、有限会社京四季庵 #
by makeawish311
| 2013-05-19 10:39
| 東日本大震災こころの灯火
こころ・アタマ・カラダを、全部ほぐします
「楽しすぎる学習教室 てらこや」in南相馬 報告 さる3月の「楽しすぎる学習教室 てらこや」in南相馬、木村勇太さんの報告です。 3月9日から10日にかけて福島県相馬市と南相馬市においててらこやの学習ゲーム体験会を催した。今回の目的は学習ゲームを通して子供たちに一時ではあれ笑顔になってもらうことだ。(ゲームフィケーションというよりエデュテイメントといったイメージ。) 土日に図書館での開催ということもあり、親子連れが多かったので、親にも一緒に席に座ってもらい学習ゲームをしてもらった。参加児童は比較的低学年(未就学児も散見された)が多く、学習というより純粋に遊びに来たという様子だった。 普段子供だけでゲームをする場合、対象レベルに沿った学習ゲームをしてもらうのだが、今回は実験的に難しいものを敢えて提案してやってもらうことにした。親から子供へルールやうまく進める為のコツを間接的に伝え、親子間でのコミニケーションを活発化させるためだ。 ゲームの途中、ある低学年の子供が「お父さんは難しい漢字を沢山知っていてすごいなぁ」と言ってニコニコしていたが、父もまんざらではなさそうな感じで「当たり前だ」と返していた。子供の親に対する尊敬や信頼の気持ちが改めて伝えられた光景だった。 親子の参加者に対しては3.11の被災状況や現在の様子などを一定数ヒアリングしたが、キーワードとしてよく挙がったのが、やはり親子間での「時間の共有」というものだった。震災を通して家族の絆や大切さをどの親子も再確認したのは言うまでもないだろうが、一方で共有する時間の中で「どんな風に過ごせばいいのかがわからない。すし屋やマクドナルドにいつも行っているのですが・・。」といった迷いも声もちらほら聞こえた。 外遊びが制限される中、子供たちは屋内でどんなことをして過ごすのか、そのヒントや選択肢をもっと現地の家族に提示してやることが必要な気がした。勉強は勉強で宿題などをするだろうし、テレビゲームも友達と家でできる。その中間に位置し、親を含めた複数人で休みなどに楽しく過ごすことのできるツール。その意味でてらこやが行った学習ゲームの無料配布というのは可能性があるような気がした。 #
by makeawish311
| 2013-04-27 07:00
| 活動報告
さる3月9、10日に実施した南相馬市と相馬市でのイベントの報告です。
今回は「落書きリラックス」の報告をいたします。 メディオスクラブ(南相馬)、東北応援ネットワーク WEST JAPAN(京都)、てらこや(京都)、ソレアード(神戸)共催 協力:相馬報徳社、3.11子ども文庫(相馬)、 対象者:相馬市・南相馬市の小学低学年児童と保護者、南相馬市の一般住民 チーム:鴇明浩(主宰者)、木村勇太(てらこや)、滑川みさ、川瀬啓子(以上ソレアード) 以下の報告はソレアードの滑川みささんによるものです。 2013年3月9日(土)・10日(日)の二日間、南相馬の中央図書館併設メディアセンターにおいてメディオスクラブ様の御助力により、「落書きリラックス」を行いました。今回は子供と保護者の方を対象に、お絵かきにより心身に蓄積したストレスを発散していただくのが目的でした。34名のご参加をいただき、できあがった作品はそれぞれ持ち帰っていただきました。参加されたお子さんは、3歳から12歳までで、同伴の保護者はお母さんが多く、お父さん・ご家族連れ・おばあさんはそれぞれ一組ずつおられました。 ワークショップの内容 子供と保護者対象のワークショップの流れは、ウォーミングアップとして声を出しながらの落書きを行います。「あー」「いや!」「おー」などの言葉を連続して発しながら一分間、手にはクレヨンを持って好きに線を描きます。それを4回ほど行った後、床に敷いた大きな紙の上にお子さんが寝転び思い思いのポーズをとります。保護者の方がその輪郭をマジックで描き、出来た人型の中や周りに色を塗ったり、絵を描き加えたりしていきます。 お子さんは自分の輪郭を意識しながら想像力を広げ、大きな紙に思いきり描くことができます。保護者の方はお子さんとの共同作業を通じて、言葉を通じたコミュニケーション以上にお子さんの様子を感じることができます。この共同作品は、お子さんの実寸の輪郭が残されることからもお子さんの今を切り取った記念的作品になります。 私たちは共同制作中積極的な介入はせず、その都度必要な画材を提供するなどのサポートに徹しました。その間、ぽつぽつとご自分のことを私達に話してこられる保護者の方もいらっしゃいました。 印象深かった参加者 ある男の子は絵を描くよりは紙を破くことに興味が強かったので、用意していた色紙を提供しました。目の前にどんどん色とりどりの紙吹雪の山ができていきました。お母さんによると家では何でも破こうとするので広告紙を与えているということでした。そういうお話をしながらお母さんも一緒になって色紙を破くうちに「私も大分ストレスがたまっているのかしら」と言いながら夢中になって破っておられました。大きな山になった色紙の紙吹雪は、のりを塗った画用紙の上にのせで軽く押さえ、余分な色紙を落とすと、魚のような形や人の横顔のような形になりました。思いきり紙を破いた男の子の表情は、ワークショップに来た時とは打って変わってにこやかになり、インストラクターや他の参加者に自ら近付いていって喜びを表現していました。 ワークショップを終えて 2011年の震災で人生が変わってしまった方々は、2年経過した今も、いえ今だからこそ鮮明になる問題を抱え、新しい方向性を見いだせない方々も大勢いらっしゃいます。福島県は特に震災に加えて見通しがつかない原発事故の影響で、大きな不安を抱えて暮らしておられる状態は何ら変わりありません。特に南相馬などに残って子育てされることを選ばれたご家族の方々のお子さんの今後にたいする不安や心配はいかばかりかと、想像に余るものがあります。 ワークショップに参加された保護者の方からも、なかなか思うように遊ばせてやれないという言葉が聞かれ、今後も長期にわたって様々な形で発散できる機会を作る必要性を感じました。 #
by makeawish311
| 2013-03-26 06:22
| 活動報告
カラダもアタマもココロもほぐす、ステキな時間「落書きリラックス」と「楽しすぎる学習塾てらこや」in南相馬市立中央図書館と相馬市生涯学習会館
大変な悪天候となりましたが、ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた相馬市と南相馬市の皆様、特に渡辺さん、西内さん、佐々木先生、報道関係の皆様、ありがとうございました。 木村さん、滑川さん、川瀬さん、お疲れ様でした! ※本事業は京都地域創造基金「災害ボランティア支援基金」第4回助成金によって実施されました。後日、詳細な活動内容をレポートします。 #
by makeawish311
| 2013-03-12 23:19
| 活動報告
カラダもアタマもココロもほぐす、ステキな時間「落書きリラックス」と「楽しすぎる学習塾てらこや」が南相馬市立中央図書館と相馬市生涯学習会館で開催されます。お子さん、親子連れ、大人の方、どなたさまもお気軽にご参加ください。□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
京都地域創造基金助成事業による福島県でのアクションは南相馬市と相馬市の2か所で開催いたします。本団体、ソレアード、」てらこや(以上関西勢)とメディオスクラブ様、相馬報徳社様、3.11子ども文庫様の連携アクションです。 「落書きリラックス」(リラクゼーション効果のあるハーブティー付) 参加対象:主に大人(事前申し込み不要・※お子様も参加できます・また、お一人でも親子でもお気軽にお越しください) 参加費無料 日時 南相馬会場:南相馬市立中央図書館横南相馬市民情報交流センター1階中会議室(主催はメディオスクラブ) 3月9日(土)①10:30~12:00/②13:30~15:00/③15:00~16:30 3月10日(日)10:00~11:30(午前のみ) 相馬会場:相馬市生涯学習会館2階大会議室(主催は3.11子ども文庫) 3月10日(日)13:00~15:30 (途中参加も歓迎・10日午前は特に大人の方のストレスを解きほぐすプログラムです) 日常でたまった疲れやストレスを発散しませんか? 神戸の芸術セラピーチーム「ソレアード」がみなさんを元気にします。 音楽を聴きながら線を描いたり、声を出しながら絵を描いたり、共同で作品をつくります。上手い下手は関係なし。ココロとカラダに新しい風を送り込みましょう。 去年は宮城県各所で行い、大勢が参加しました。今回が福島県初の開催です。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 「楽しすぎる学習塾てらこや」(各会場とも先着50人のお子さんにオリジナルカードゲーム「ザ・すし屋」プレゼント!) 参加対象:小学生(事前申し込み不要・お子様お一人でも親子でもお気軽にお越しください) 参加費無料 日時 南相馬会場:南相馬市立中央図書館横南相馬市民情報交流センター1階中会議室(主催はメディオスクラブ) 3月9日(土)14:30~16:30 3月10日(日)10:00~11:30 相馬会場:相馬市生涯学習会館2階大会議室(主催は3.11子ども文庫) 3月10日(日)13:00~15:30 (途中参加も歓迎) よい子のみなさん!カードゲームでワクワク・ドキドキのゲーム学習をしましょう。「楽しすぎる学習塾てらこや」は京都で江戸時代の寺子屋を再現し、カードゲームで楽しむ授業をしている木村勇太先生の学習教室です。カードゲームは先着50人にプレゼント! □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 主催:メディオスクラブ(南相馬)、3.11子ども文庫 共催:東北応援ネットワークWEST JAPAN(京都)、てらこや(京都)、ソレアード(神戸) 公益財団法人京都地域創造基金助成事業 問い合わせ:090-3626-9520(担当とき) makeawish311@gmail.com #
by makeawish311
| 2013-03-01 08:55
| イベントのお知らせ
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